家具やクローゼットの棚板を選ぶ際に、適切な厚みを知ることは重要です。
棚板の厚みは、耐荷重性能や耐久性に直結しています。
今回は一般的な棚板の厚みと、材質による耐荷重について解説します。
棚板厚みの多くは、12mm、15mm、18mm、20mm、21mmです。
この厚みは、一般的な家具の棚板として使用される標準的な厚さと言えます。
サイズ的には20mmの厚みで900mm位までの長さが一般的です。
大きなサイズは厚みを厚くする事でタワミ抑止効果があります。
厚みを自由に指定できるオーダーメイドの棚板の場合、サイズや載せる物の重さによって厚みを決める事が出来ます。
25mmや30mm等々・・オーダーメイドは自由な厚みで作る事ができます。
当社製作棚板厚み20mmの荷重時のタワミ量事例
【棚板の耐荷重は厚さだけではなく内部構造によっても違います】
棚板の耐荷重は単に厚みだけでなく、内部の構造材によっても異なります。
以下では、パーティクルボードと木芯材の内部構造について解説します。
木材を内部構造材にした棚板と市販品に多いパーティクルボードシート貼り棚板の荷重強度比較実験
【ユーチューブ動画】
↓↓体重約70kgの人が上がっての強度比較実験
左はパーティクルボードの内部構造基板の表面にシート貼り加工の棚板パネル
右は当社製作のハシゴ状の木芯材が内部構造のノンスチレンポリエステル化粧合板使用の棚板です。
【パーティクルボードの場合】
量販品棚板の多くはパーティクルボードが内部構造基板で表面にシート貼り加工の棚板パネルです。
パーティクルボードは、木材を砕いて破片を接着剤で固めて成型した板です。 木の繊維が通っていないため、破損やタワミ癖が付きやすい構造です。
【内部木芯材の場合】
一方、建築系造り付け家具やオーダー家具では、内部に木の芯材を使用した棚板が主に使われます。
木芯材は自然乾燥した天然木を使用しており、繊維が通っているためタワミ癖が付きにくく、折れにくい特徴があります。
耐久性や耐荷重性に優れており、長期間の使用にも適しています。
【まとめ】
棚板の厚みは18mmや20mmが一般的です。
しかし、棚板の耐荷重は単に厚みだけでなく、内部構造材によっても変わります。
パーティクルボードは繊維が通っていないため耐久性に難があり、タワミ癖が付きやすいです。
一方、木芯材を使用した棚板は耐荷重性に優れ、繊維が通っているためタワミ癖が付きにくい特長があります。
※棚板オーダーはお見積り商品です。
お見積り後の価格決定になります。