棚板は、物を置くための平らな表面で収納の構造を支える役割を果たします。
棚板の種類にはさまざまなものがあり、それぞれ異なる特性があります。 耐久性、強度、外観などの要素に基づいて選ばれることが重要です。
木質系の棚板の種類(金属製やガラス、プラスチック製は除く)
【化粧板】
棚板に使用する化粧板には、さまざまな種類があります。
代表的なものとしては、ポリエステル化粧合板、メラミン化粧板、オレフィンシート合板、耐摩耗化粧合板(マーレスボード)、プリント化粧合板などがあります。
化粧板は、美しい外観や耐久性があり、棚のデザインにもなりますから、家具製造メーカーや市販の棚板はこれらの化粧板を使用した製品が多いです。
一方、新築やリフォーム時の造り付け家具には、ポリエステル化粧合板やプリント合板、 耐摩耗化粧合板、メラミン化粧板を表面素材に内部構造の木芯材から作る棚板があります。
化粧板の色柄は規格柄ですから既存の棚板を増設する場合には、規格色柄からの選択になります。同じ柄品番でないと色柄に合わせる事はできません。
【合板】
代表的な合板としては、ランバーコア合板(ラワンランバー・シナランバー)、パーティクルボードコア合板、
ファイバーボードコア合板(MDF)、厚みのあるラワン合板の12mm、15mm、18mm、21mmなどがあります。
これらの合板をそのままカットして棚板に使用する事もありますが、正面の厚み部分だけ木口テープを貼って使用する場合もあります。また、これらの合板を基板にして表面に化粧板を貼る工法もあります。
市販の棚板には、パーティクルボードの表面にプリントシートを貼ったり、低圧メラミン化粧板を施した量産品が多くあります。
【突板】
棚板に使用される突板は、薄い紙のような厚みに天然木をスライスして合板に貼り付けた家具材料です。
材種は国内外の銘木をはじめ、多くの種類の木材から作られています。突板は、天然木の美しい模様や質感で高級感があります。
また、既存の木目の棚板と同じ色合いの棚板を作るには突板を使用して既存色に合わせた調色塗装をする事で見分けがつかない程度の棚板になります。特にこだわりがある場合はおすすめです。突板の棚板製作には木工の技術と色合わせが出来る塗装の技術が必要です。
【無垢板】
無垢板は、天然木を削った一枚板のことを指します。
棚板には輸入外材や国産木材の中でも、ヒノキ材やスギ材などが一般的に使用されます。
無垢材は、自然な風合いや木材の個性を引き立て、高級感や温かみがありますが調達は容易ではありません。
【集成材】
集成材は、小さな木材を接着して作られる板状の素材です。
多くの材種の集成材がありますが、棚板にはゴム材やパイン材を塗装した製品がよく使われます。
集成材は、経済的で耐久性があり、さまざまなデザインや用途に対応できます。
↓↓白色ポリエステル化粧合板のオーダーメイドの棚板
棚板は、棚の安定性や使い勝手に大きな影響を与える重要な要素です。自分のニーズに最適な棚板を選んでください。